「インサイドから下ろせばスライスは直る」
そう言われて練習したのに、全然直らなかった経験はありませんか?
実はスライスの直し方は人によってまったく違います。原因のタイプが違うのに同じ方法で直そうとしても、永遠に直りません。アマチュアゴルファーのスライスは大きく2つのタイプに分かれており、それぞれ原因も直し方もまったく異なります。
この記事では、まず自分がどちらのタイプか診断し、タイプに合った正しい直し方を実践するという順番で解説します。ひかが14年間のゴルフ経験をもとに、実際に効果があった方法だけをお伝えします。
ドライバーのスライスが直らない本当の理由
スライスが直らない最大の理由は、自分のスライスのタイプを把握せずに練習しているからです。
ゴルフのスライスには大きく2つの原因があります。
- タイプ①:スイング軌道の問題(アウトサイドイン型)
- タイプ②:フェースの向きの問題(フェース開き型)
この2つはスイングの見た目が似ていても、根本原因がまったく違います。タイプ①の人がタイプ②の練習をしても直らないし、逆も同じです。まず自分がどちらのタイプか確認することが、スライス改善の第一歩です。
まず自分のスライスタイプを診断しよう
以下のチェックリストで、自分がどちらのタイプか確認してください。
タイプ①:アウトサイドイン型チェック
- ✅ ボールが目標より左に出て、大きく右に曲がる
- ✅ フックやチーピンはほとんど出ない
- ✅ たまに左に真っ直ぐ抜けることがある
- ✅ 「体の開きが早い」と言われたことがある
タイプ②:フェース開き型チェック
- ✅ プッシュアウト(右にまっすぐ出て、さらに右に曲がる)が多い
- ✅ フックやチーピンも出る(曲がる方向が安定しない)
- ✅ ダウンスイングで右かかとが浮く感覚がある
- ✅ インパクトでフェースが戻ってくる感覚がない
3つ以上当てはまった方のタイプが、あなたのスライスの原因です。それぞれの直し方を次の章で解説します。
タイプ①:アウトサイドイン型スライスの直し方
タイプ①の原因
アウトサイドインとは、クラブが体の外側から内側に向かって振り抜かれるスイング軌道のことです。このタイプの人は、下半身を強く使いすぎて肩の開きが早くなり、クラブが外から鋭角に入ってくるのが主な原因です。
ボールに対してフェースが左を向いた状態でカットするように当たるため、強い左回転(スライス回転)がかかります。飛距離も出にくく、OBになりやすい最もつらいタイプのスライスです。
タイプ①の直し方
直し方① アドレスで足と肩の向きを揃える
スライスに悩む人の多くは、足が肩より右を向いています。これがアウトサイドインの動きを引き起こします。アドレスを取ったとき、足のつま先を結んだラインと、肩を結んだラインが平行になっているか確認しましょう。
直し方② クラブを右足の前に下ろすイメージで振る
アイアンのように「上から打ち込む」感覚でドライバーを振ると、アウトサイドインになりやすいです。ダウンスイングではクラブを右足の前あたりに下ろすイメージを持つと、インサイドから振り下ろしやすくなります。
直し方③ アッパーブローを意識する
ドライバーはアイアンと違い、ボールを上から叩くのではなくヘッドが最下点を過ぎてから当たる「アッパーブロー」が理想です。ティーを少し高めにして、ボールの赤道より下を打つイメージで振ると自然にアッパーブローになります。
ひかのワンポイント: 右肘を体に近づけたままダウンスイングする感覚を意識すると、アウトサイドインが一気に改善されました。右肘が早く体から離れるとアウトサイドインになりやすいです。
タイプ②:フェース開き型スライスの直し方
タイプ②の原因
このタイプは、スイング軌道よりもインパクト時のフェースの向きが問題です。ダウンスイングで右かかとが浮き、体の軸が前に傾くことで手首が早く解けてしまいます(アーリーリリース)。その結果、フェースが開いたままボールに当たり、プッシュアウトスライスになります。
フェースを閉じようとして手首を強く返すとチーピンになるため、「スライスとチーピンを交互に繰り返す」という状態に陥りやすいのがこのタイプの特徴です。
タイプ②の直し方
直し方① 右かかとをベタ足に保つ
ダウンスイング〜インパクトにかけて右かかとが浮かないように意識するだけで、軸のブレが大幅に改善されます。最初は違和感があるかもしれませんが、「右かかとが地面から離れないうちにインパクトを迎える」イメージで練習してみてください。
直し方② 右手首の角度をキープする
ダウンスイングで右手首が甲側に折れた状態(コック)を、インパクト直前まで保つ意識を持ちましょう。早く解けてしまうと手首が伸び、フェースが開いてしまいます。
直し方③ ゆっくり振ることを意識する
ヘッドスピードを上げようとして急いで振ると、手首が解けやすくなります。まずはゆっくり振ることでフェース面がまっすぐの時間を長くし、当たりの感覚をつかむことが先決です。飛距離は後からついてきます。
ひかのワンポイント: このタイプの人は「もっとゆっくり振る」練習が特効薬です。7割の力でスイングする練習を繰り返すだけで、あるときパチンとはまる感覚が出てきます。
ひかが実際に試して効果があった練習ドリル
ドリル①:タオルを脇に挟んで素振り
右脇にタオルを挟んだままスイングする練習です。タオルが落ちないようにスイングすることで、右肘が体から離れにくくなり、アウトサイドインの矯正に非常に効果的です。道具が不要で家の中でもできます。
ドリル②:ハーフスイングでの反復練習
フルスイングではなく、腰から腰までのハーフスイングで100球連続して打つ練習です。小さい動きの中でフェース管理とインパクトの感覚を磨けます。スライスの根本矯正にはこれが一番効きました。
ドリル③:矯正器具を使う
正直、スライス矯正には器具を使うのが一番早いです。スイング軌道を矯正するための練習器具を使うと、正しいスイング軌道を体で覚えやすくなります。
オススメと練習法はこちらの記事を参考にしてください。左肘の抜けが悪くてかっこ悪くなるスイングの矯正についてですが、スライス防止も同じやり方でよくなります。
スライスが直ったら次のステップ
スライスが改善されてきたら、次はドライバーの飛距離アップに取り組みましょう。スライスが出なくなった段階で、ドライバー自体を見直すのも効果的です。
現在のドライバーが古いモデルだったり、シャフトが自分に合っていなかったりすると、せっかくスイングが良くなっても飛距離が伸びません。
楽しいクラブ選びです!好みのもの、好きなクラブを探しましょう!
▼あわせて読みたい
- ドライバーの基本を固めたい方はこちらの記事へ
- 飛距離をもっと伸ばしたい方はこちら
- アプローチも安定させたい方はこちら
よくある質問
Q. スライスとフェードの違いは何ですか?
フェードは意図的に軽く右に曲げるショットで、スライスとは別物です。スライスは意図せず大きく右に曲がるミスショットです。フェードは飛距離もしっかり出て、コントロールしやすい球筋として多くのプロも使っています。スライスが直った先にフェードを目指すのが理想的な上達ルートです。
Q. 練習場では直るのにコースに出るとスライスが出ます。
コースに出ると緊張してスイングが速くなったり、体が硬くなったりすることが原因です。まずは練習場でゆっくりスイングの習慣をつけ、コースでも同じテンポで振ることを意識してください。「コースでは8割の力で振る」を徹底するだけで別人のように安定します。
Q. スライスにはフックグリップが有効と聞きましたが?
有効な場合もありますが、タイプ②(フェース開き型)の方にはおすすめです。ただしタイプ①(アウトサイドイン型)の方がフックグリップにしてもスイング軌道は変わらないため、根本解決にはなりません。まず自分のタイプを確認してから取り入れましょう。
Q. ドライバーだけスライスするのはなぜですか?
ドライバーはシャフトが長くクラブが軽いため、スイングの乱れが出やすいクラブです。また、アイアンと違ってアッパーブローで打つ必要があるため、アイアンと同じ感覚で打つとスライスしやすくなります。
まとめ
ドライバーのスライスを直すには、まず自分のタイプを正確に診断することが最重要です。
- 左に出て右に曲がる→アウトサイドイン型:アドレスの確認とインサイドから下ろす感覚を養う
- 右に出てさらに右に曲がる・フックも出る→フェース開き型:右かかとのベタ足とゆっくり振ることを意識する
間違ったタイプの練習を続けても絶対に直りません。今日からタイプに合った練習に切り替えて、スライスを卒業しましょう!


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